リビングを格上げする、事例別おすすめ名作チェア
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Feb. 15, 2022
おうち時間を、よりリッチに演出してくれる名作チェア。
理想の大人の暮らし方が実現できる、知っておきたい逸品ばかりです。チェア毎に、合わせたら映えること間違いない空間を事例と併せてご紹介。ライフスタイルを格上げしてくれるチェアで、おうちに人を呼んでみてはいかがでしょう?
Knoll(ノル)「ワシリーチェア」
世界初のスチールパイプ椅子としても有名な「ワシリーチェア」。ドイツデザイン界の巨匠、マルセル・ブロイヤーが自転車のフレームから着想を得てデザインしたことでも有名です。第一次大戦後、ドイツに設立され現代のモダニズム・商業デザインの基礎を築き上げた教育機関バウハウスを代表する超名作チェアで、今も数多くの人に愛され続けています。
背、座、肘かけのフレームに革を張ったシンプルで洗練された曲線の美しさが特徴的。あまりのシンプルさに身体をしっかり支えてくれるのか、心もとない印象を受けるのですが、座ってみるとまるで宙に浮いているような極上の座り心地を感じることができます。
ワシリーチェアをスタイリングすべき住宅
ガラス張りのような平屋やコートハウスはもちろん、ウッディな住宅から白を基調とした空間まで何でも合う圧倒的汎用性を持っています。名作チェアの中でもコーディネート力が高く、どんなジャンルにもうまく溶け込んでくれます。
チェア自体の造形美が素晴らしいため、オークのような明るい木の床材や白い壁の場合はチェアの存在感が発揮されます。逆に落ち着いた重厚感ある空間にはほどよく馴染み、その空間の一部として佇ませることも。チェアで悩むのであれば真っ先にお勧めしたい一脚です。
Knoll(ノル)「バルセロナチェア」
一生物のチェアを探している方におすすめしたいのが、王の椅子としても有名なバルセロナチェアです。1929年、世界的建築家ミース・ファン・デル・ローエが博覧会のために設計した建築「バルセロナパビリオン」のために生み出されたチェア。部屋に置くだけでホテルライクな空間を演出してくれます。特徴的なX字型のフレームデザイン(脚部)は、脚部から背もたれへと流れシンプルな中にも高級感を感じさせます。チェアも正面、横、背面、どこからみても無駄がなくエレガント。まさにモダンデザインの傑作ですね。もちろん座り心地も抜群! 肘掛け部分がないため座面が広く感じられ、チェア全体で体を支えてくれるよう設計されています。
バルセロナチェアをスタイリングすべき住宅
バルセロナパビリオンのように、ガラス張り・石系の床や壁との相性が抜群。とくに住宅に高級感を出したいという場合にはもってこいの一脚。気品あるこのチェアは抜群の存在感を示すだけでなく、高いステータス性すら示してくれます。また、逆にこの一脚の存在感が高いためシンプルで削ぎ落とされた空間にもベストマッチ。住宅にハイグレード感を求める方や、ミニマムな空間をお求めの方は、ぜひバルセロナチェアは候補に入れて欲しい。
Knoll(ノル)「ベルトイア ダイヤモンドチェア」
スチールロッドワイヤーの網目模様、ダイヤモンドの形をした美しいベルトイア ダイヤモンドチェアをご紹介。ひと目みたら忘れられない独特な形をしたダイヤモンドチェアは、一般的なチェアよりもサイズは大きめに作られておりゆったり座ることができそう。また、網目が透けているため圧迫感もなく、とても軽やかな印象を与えてくれます。屋外での使用も可能で、ウッドデッキやテラスなどに置くだけで絵になります。
ダイヤモンドチェアをスタイリングすべき住宅
ダイヤモンドチェアは網目と座面のカラーによって高いアイキャッチ性を備えています。よって、モダンやポップなインテリアとマッチします。空間のアイコン的な役割を担ってくれるため、シンプルでモダンな空間と相性が良さそう。また、木目の映える住宅にもベストマッチ。
ミッドセンチュリー系統の空間が好きなのであれば、このダイヤモンドチェアは候補に挙げてもよいのでは?
Herman Miller(ハーマンミラー)「イームズラウンジチェア」
座り心地を追求したい人におすすめなのが、イームズ夫妻がデザインした、イームズラウンジチェア。厚みのある柔らかいクッション、滑らかな本革、リクライニングが不要な絶妙な角度!どれをとっても最高の座り心地を体感できます。あまりの座り心地の良さに「眠ってしまって仕事にならない」と訴訟問題にまで発展したことがあるんだとか。座り心地の良さを象徴するような話ですね。そして、もう一つの注目は裏側!美しいローズウッドの木目は、今も仕上げ磨きが手作業で行われているそう。重厚でゴージャス、そして、究極の座り心地を求めている方におすすめのラウンジチェアです。
イームズラウンジチェアをスタイリングすべき住宅
重たい色の空間から明るいインテリアまで、ジャンルレスで選べる珠玉のチェア。この一脚があるだけで、インテリアの価値を数段上に押し上げてくれます。モダンやラグジュアリーな雰囲気以外にも、日本の美が漂う家屋にだって合ってしまう、誰しもが憧れる至高のチェアです。
FRITZ HANSEN(フリッツハンセン)「エッグチェア」
北欧の巨匠、アルネ・ヤコブセンの最高傑作とも言われるエッグチェアとスワンチェアのご紹介。まずは、エッグチェアから。美しい卵型が特徴的なエッグチェアは、座ると頭まですっぽり隠れるほどの高い背もたれが特徴的。柔らかく優しい座り心地に、丸いフォルムが身体を包み込んでくれるような安心感を与えてくれます。背もたれから伸びている左右の突起が視界を遮ってくれるので、まるでプライベート空間にいるかのような感覚になれます。
エッグチェアをスタイリングすべき住宅
エッグチェアほど存在感のある椅子は数多くない。それひとつだけで空間のアクセントになる一脚。彩度が抑えめな空間に、ビビッドカラーのエッグチェアをアクセントとして取り入れる使い方がおすすめ。まるで美術館や海外の図書館のような雰囲気を持つ住宅にどハマりする一脚です。
FRITZ HANSEN(フリッツハンセン)「スワンチェア」
アルネ・ヤコブセンのもう一つの最高傑作といえばスワンチェア。「白鳥がまさに今、翼を広げる!」という瞬間をイメージして作られたスワンチェアは、曲線のみで構成され、美しく優雅な印象を与えてくれます。コンパクトサイズなのですが、左右の立体的なアームが身体を包み込んでくれ、優しい座り心地が特徴的。エッグチェアがパーソナルな世界でくつろぐチェアならば、スワンチェアは、光やぬくもり、親しい人たちとの会話を楽しみくつろげるラウンジチェアではないでしょうか。
スワンチェアをスタイリングすべき住宅
エッグチェアよりも控えめながら、アクセントとしてのポップ感を備えています。物の多い空間よりも、シンプルな空間でこそ際立った個性を発揮してくれるチェア。床や壁の色彩が落ち着いたトーンのリビングルームにこそコーディネートしたい。
Cuero(キュエロ)「BKFチェア」
チェアでくつろぐとき、どの部分を重視しますか?デザイン、背もたれの角度、適度な硬さと柔らかさ、フィット感。人それぞれこだわりがあると思いますが、すべてのこだわりに応えてくれそうなのがBKFチェアです。本革と黒いアームが織りなす絶妙なデザイン。チェアを包んでいる本革は、経年変化とともに、より滑らかになり艶と重厚感を増していくでしょう。座ってみると革がたゆみ、まるで、ゆりかごのように優しく身体を受け止めてくれるとのこと。本革のハンモックとも呼ばれるBKFチェアでくつろぎの時間を優雅に過ごしましょう。
BKFチェアをスタイリングすべき住宅
本革の無骨さや、アウトドアを彷彿させる形状のチェア。様々なジャンルのインテリアと相性が良く、モダンやカジュアル系にはもってこい。重厚感ある空間ではややラフさが目立ってしまいますが、それ以外のインテリアの全てに合うといっても過言ではありません。汎用性が高くおすすめの一脚です。
これらの名作チェアは所有するだけで心が満たされるだけでなく、ずっと愛で続けることが出来るはず。新しいライフステージにステップアップするのなら、一生モノの家具として思い切ってみるのはいかがでしょう?