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新築住宅
京都は東洋・アジアの歴史の宝庫として有名である。しかし、実際は、人口の比較的少ない小規模の地方都市である。一般的に言って、世界の文化の中心は西ヨーロッパやアメリカである。日本の中心は東京である。京都は、国際的にも、国内的な意味でも、2重の意味で“中心ではない”。それがよいと考えた。ここでこそ、世界中の人々が感動し得るものがつくれると。
"Eastern"とは、“はじまり”の意味で名づけた。東は太陽の昇る方角であり、1日の始まり。東は太陽のはじまり、光のはじまり。夜が明ける、それは、…東から。希望である。また、'Eastern'とは、東洋・アジアの建築家という意味もある。日本という国境を越えて、東洋の建築家として、東洋的な建築の質を世界へ向けて発信したい。
地盤面(大地)を造形し、大地的な建築としたい。そこに、天空的な場所、あるいは、広々とした開口を合わせてつくること。そして、そういう場所にめぐりあうこと。
その住人の人生を完璧なまでに象徴したプランを形にすること。その人の特殊な物語を語れば、それが自然に建築のプランを語っているというような。そして、そういう変わった人間にめぐりあうこと。