佐倉の週末住宅 ~竹林を望むための家~
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施主夫婦は隣接する市内に生活拠点を置いていますが、多忙な日常から開放されるために、毎週末二晩をここで過ごして週明けの朝にこの週末住宅から出勤されています。道路を挟んだ敷地にある竹林と青空を眺めるためにデザインし、平面的かつ断面的に竹林に向かって広がる壁と屋根からなる、とてもシンプルな2階建てワンルーム住宅です。
竹林に向けて開いた大開口
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幅7.6M×高さ6.6Mの全面開口は竹林と空を切り取り、壁が竹林に向かって、屋根が空へ向かって開き、どこまでも続く印象を与えます。週末住宅を利用しない時に使用する1階の雨戸は外壁に収納できるようになっているため、収納された雨戸が眺望を邪魔することはありません。前面の景色を最大限取り込むために、竹林に対して、ガラス面だけで構成できるように鉄骨の柱梁を選択して室内に柱が出ないようにしました。そのため、厚みのある外壁ではありますが、収納のほとんどを外壁の中に納めています。
居室が繋がるワンルームハウス
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1階のリビング・ダイニング・キッチンと2階の寝室・客室・書斎の各部屋がすべて繋がっています。ソファに座って、椅子に座って、料理を作りながら、ベッドに横になりながら眺める風景はそれぞれ異なり色々な表情を楽しむことができます。リビングの吹き抜けと玄関に飾る美術作品は、住宅の建設が始まった頃Shigeru氏に依頼し、この空間のための作品Limoncello(リモンチェッロ:1400X1400 アクリル、岩絵の具)とCast Iron(キャストアイアン:600X2000 アクリル、岩絵の具)を製作していただいたものです。
断熱性能・雨戸・駐車場について
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寒冷地というわけでなく、むしろ温暖な地域ではありますが、外断熱、ペアガラス、木製サッシ(前面開口)や断熱サッシでエネルギー損失が最小限になるように設計されています。冬期の大きな窓からの冷気を考慮して床下から温風が吹き上げるようにしました。前述の通り、平日や夜間に利用する雨戸は外壁内に収まるようになっていて、駐車場の扉も同じシステムを利用したデザインで統一されています。
[Photo : 淺川 敏]