防火地域の鉄骨造の3階建てのスキップフロア住宅
  • GENRE
    CUSTOM HOME
  • TYPE
    REINFORCED CONCRETE
  • DESIGN IMAGE
    MODERN / NATURAL
  • EXTERIOR
    METAL / PLAIN

INFORMATION

PRICE
総建築費 6000万円
坪単価 
SCALE
敷地面積 76.85㎡
建築面積 58.8㎡
延床面積 161㎡
PLACE
神奈川県
METHOD
鉄筋コンクリート工法
DETAIL
耐火構造
COMPANY
設計事務所アーキプレイス
新築住宅 Sep.13.2021

防火地域の鉄骨造の3階建てのスキップフロア住宅

周辺にビルが建ち並び、居住環境が厳しい敷地(約23坪)に計画した鉄骨造3階建・耐火構造の都市型住宅。
1階の道路側にはピロティを広くとり、玄関へのアプローチと2台分の駐車スペース(並列)を確保。玄関を入るとシューズインクローク、階段とホームエレベーターのあるホール、ウォークインクローゼットとワークスペースのある奥様の個室があります。2階は家族が集うLDKと水回りで、南側には壁で囲ったデッキテラスがあり、ここから天空からの自然光を取り込みます。3階はスキップフロアの構成で、天井の高い3つの個室と予備室があり、最上部にはロフトがあります。
プライバシーの守られた半屋外のデッキテラス、1階から3階をつなぐホール、格子のスクリーンでホールと融合するLDK、それぞれの空間が絡まり合い、家族の気配が感じられる奥深い広がりと一体感のある住まいになっています。

外観

鉄骨造の特性を生かし、間口を広く取ったピロティには2台分の駐車スペースを確保し、車椅子にも対応した緩やかなスロープのアプローチを玄関まで設けています。防火地域のため、外壁は複合板(断熱材+高圧木毛セメント板)を下地としたガルバリウム鋼板のスパンドレル仕上として、耐火1時間の性能を確保すると同時に、外張り断熱での高い断熱性を確保。鉄骨造の弱点となる鉄骨材表面での結露を防いでています。ガルバリウム鋼板は周辺の環境に馴染むように、表面に小さな斑の入ったマットなシルバーとし、ブラックのサッシで締めています。

下足入れと一体のベンチ造り付けた玄関

玄関扉は車椅子でも出入りし易い引き戸でオートロックです。玄関には下足入と飾り棚とベンチを組み合わせた家具をデザインして造付け。鍵や印鑑を仕舞っておけるポケットも目立たない位置に作りつけています。昼間は高窓や袖壁のガラスの光が入り、夜は間接照明をの柔らかな光が床と天井を照らし、優しく迎えてくれます。写真には写っていませんが、靴ぬぎの反対側には2畳の広さのシューズインクローゼットもあるので、大きな荷物を入れておけて安心です。広がりを演出する姿見の奥にはホームエレベーターがあり、1階床のフローリングはナラの複合フローリングです。

洗面コーナーのあるエレベーターホール

2階への階段 緩やかな勾配の下を収納にした箱階段で、一番奥には洗面コーナーがあるので、帰宅時にまず手を洗って、上階に行くことができます。階段上り口の前にはコートハンガーと家族四人分の状差しを造りつけていて、仕分けされた郵便物を各自ここから持って行きます。ホームエレベーターは今は主に荷物の多い時使いますが、使いやすい横入の二人乗りで、車椅子のお客さんも利用でき、小型自走式車いすにも対応したものです。

在宅ワークもできる畳の部屋

奥様の部屋は畳敷きで、板の間部分には、窓に面して仕事もできるデスクを造りつけ。デスクの一部は奥行きを浅くして化粧コーナーとし、鏡と照明と引き出しを設置。フローリング部分には床暖房が入っているので、冬でも足の冷えを気にすることなく仕事ができます。窓は高窓やシャッター付きとして、防犯にも配慮。白く塗装した引き戸の向こうには、2箇所から出入りできる大容量のウォークインクローゼットと布団入れがあります。

すっきりリビングの裏には見えない工夫が!

壁で囲まれたテラスに面した2階のLDK。板張り部の天井高さは3.2m。床はナラの複合フローリングで、ダイニングテーブを置くキッチンの腰壁には、無垢のナラ材を貼っています。 板張り天井は無垢のヘムパネリング(栂)。対面キッチン横のTVカウンターが伸びたところは、ワークコーナーとして使う引出し付きデスクです。Ipadやスマホの充電もここで行いますが、目立ちやすいコードは引き出しの中に隠れる工夫をしています。また、すっきりとした部屋にするため、テレビカウンターの引き出しにプリンターを隠し、使う時は引き出せばそのまま使えるように工夫しています。

キッチンスペースは既製品と造作家具を組み合わせ

II列型の対面キッチンの背面収納にはゴミ箱も収まる。 コンロの向こう側は買い置き食品などの収納に使いますが、ここはお客さんからは見えにくい場所なので、工事費を抑えるために既製品のスチール棚を購入して設置します。キッチン横の電子レンジや炊飯器の家電置き場は家具屋さんで造作。ここはインターホンやスイッチ類を集めたコントロールステーションにもなっていて、エアコンの下は、洗面室へ繋がる衣類収納の隠し扉です。

壁で囲んだデッキテラス

デッキテラスは高さ3.2mの壁で囲っていて、近隣から覗かれる心配のない空に開かれた場所です。LDKやエレベーターホールとの間には、壁と高さを揃えた大きな窓があり、これにより内外が混ざり合うような一体的な広がりが生まれています。 天空からの光や横長のスリット開口からの風は、デッキテラスを通して室内に取り込むことができます。 床は室内と段差なく繋がる人工木のデッキ材で、建て主の方は、プランターの緑や夜の照明の灯りを楽しまれています。

衣類収納のある2ウエイの洗面室

洗面室には下着やリネンを類を収納できる洗面化粧台を設置し、上部の高窓から採光しています。 洗濯機置き場の上には、ガス乾燥機(乾太くん)を置く棚を造りつけ。天井には、物干しパイプかける取り外し式の金物、換気扇、小部屋の空調ができるココタス(ダイキン)を設置。キッチンの家電置き場の隠し扉を開けると洗面室へ通じる衣類収納があり、家族4人分の衣類カゴを置きます。洗濯、乾燥が終わった衣類はこのカゴに入れられ、各人はその衣類を自分の部屋に持って行きクローゼットに収納します。

2階エレベーターホール

エレベーターの出入りや階段の上がり下り時にはデッキテラスが見え、木製格子の仕切りを通してリビングの様子も感じられようになっています。3階へのスチール階段は視線の通るスケルトン階段で、手すりの手の触れる部分には木を使い、木製格子と同じダークブラウンに着色。木製格子の仕切りは3階の高さまで伸びていますが、格子の間にはガラスを入れて空調エリアは区画しています。

L字に曲がった3階エレベーターホール

3階のエレベータホールから、80センチ高くなったところにご主人の部屋があり、吹き抜けを渡る階段で出入りします。天井が低くなった部分はピアノ置き場で上部にはロフトがあります。通路の一部は天井が高くなっていて、最上部に取り付けたトップライトからの光が降りてきまます。一面は温度センサー付きの換気扇を設置したロフトにつながっていて、温度が高くなると自動で熱気を排出します。床はウォルナットの複合フローリング。

ご主人の部屋と最上部のロフト

ご主人の部屋にはデスクとクローゼットを造り付け、ラワン合板で作った入り口扉に合わせてダークブラウンに着色。 デスク横には階段があり、隠し扉を開けると、多目的に使えるロフトがあり、ここは通路の吹き抜けに空間的につながっています。在宅ワークもできるデスク上には、室内開口があり、ここからはトップライトからの光を感じることができます。窓の外には、布団干し用の金物も設置しています。

傾斜天井の子供室

兄妹の子供室の天井は1.9m〜3.0mの傾斜天井で、道路側は高さを抑えることで空間にメリハリをつけるとともに、道路斜線制限を天空率緩和を使ってクリアしています。クローゼットと物入れの家具、壁にはスマホの充電もできるニッチを造り付けています。壁紙とカーテンは、ご兄弟のお好みをヒアリングしてご提案しました。

[Photo : 大沢誠一+Archiplace]

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