東浪見の別荘
敷地はサーフタウンとして名高い千葉県長生郡一宮町。建主は普段は都内に住んでおり、週末や休日に趣味のサーフィンを楽しむために別荘を購入し、お風呂場の増築を希望していました。
外観上の特長ともいえるガラス越しに見える室内と、屋上一体の平家。開放的な邸宅を設計する上でのコンセプトは、バリや沖縄のリゾートヴィラです。
室内に配置されたバスタブがアイコニックであり、非日常感を演出しています。通常、リビングルームとして設計するものですが、今回はこの部屋こそがバスルームであり、配置されたキッチン・ソファやテレビ等はバスルームに配置されたインテリアなのです。
概念を覆すバスルーム
元々の要望は、今の3分の1位の広さで、リゾートヴィラを感じさせる開放的な浴室したいということでした。対話を重ねていくうちに、単にお風呂に入る場であるバスルームではなく、寛げる場としてのバスルームというコンセプトに。風呂に入りながらテレビを見たり、湯上がりにソファーでのんびり出来たり、リビングに浴槽が置かれたようなバスルームとなりました。窓はガラスの限界サイズまで大きくし、天井高3mということも相まって非常に開放的な空間になっています。
人が集まって楽しめる庭づくり
ご要望のひとつとして、人が集まって楽しめる家と庭にしたいというものでした。庭はバーベキューが出来る広さを確保し、リゾート気分を味わえます。そこにはアガパンサス・ローズマリー・サルスベリやシマトネリコを植え、外観を彩っています。
また、ウッドデッキには掘りごたつ式のテーブルを採用し、大勢の来客を想定したつくりにしています。
また、屋上の手すりには抜けを設け360度のパノラマニューを楽しめます。室内から屋外まで一体的に計画し、敷地全体で楽しめる家に仕上がっています。
中庭と間接照明
中庭には真っ白な壁と白玉砂利で構成され、そこに間接照明を用いることで景色に彩りを添えています。裏側の雑多な景色を消すと共に外と内側の境界線を設けています。
また、室内の照明設計だけでなく外観照明を組み合わせることで、一層現代的な住宅建築らしさを打ち出しています。