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いつかは導入してみたい、ホームエレベーターや音楽スタジオの予算と条件。

0LDKの桜庭です。みなさんは注文住宅を建てるにあたり、老後やライフステージの変化などでホームエレベータを導入したい!など考えた事はないでしょうか?しかし、そのホームエレベーターの導入費・ランニングコスト・メンテナンスコストや条件を知っている方は少ないはず。そこで住宅設備に関わる費用や条件について、設計事務所アーキプレイスの建築家である石井さんと近藤さんに取材を行いました。これまで多種多様な住宅設計を手がけた両名より、ホームエレベーターをはじめ、音楽スタジオや陶芸アトリエの導入費や条件をお話し頂いています。みなさんの将来の住まいづくりにおいて、是非知っておきたい役立つ情報です!それでは、どうぞ!

ホームエレベーターを設置するには?

実際の費用、メンテナンス、電気代について

設計事務所アーキプレイス 石井 正博 / 近藤 民子

東京都渋谷区本町の建築設計事務所。1997年に設立。住宅を中心に、クリニック、オフィスや店舗、賃貸住宅、リフォームの設計監理、インテリアコーディネート、外構計画、設計コンサルティング、家具デザインなど幅広く手掛けている。

桜庭:まず最初にホームエレベーターについて伺いたいと思います。事例を拝見させて頂く限り、複数の事例で導入をされているようですが、高い頻度でホームエレベーターを設置されているのでしょうか?

石井:ホームエレベーターのご要望や提案は、10回に3回ぐらいはありますね。

桜庭:想像よりもかなり多いです!

石井:都心になってくると、土地の大きさとかの関係で3階建て以上の住宅が増えてくるので、費用がかかっても設置したいという要望は多いですね。また、将来のことを考えて今から設置しておきたいという方もいますね。

桜庭:一番気になるのが費用面だと思われますが、どのぐらいを想定しておくべきなのでしょうか?

石井:ホームエレベーターにも種類が色々あります。この間ちょうどメーカーの代理店の方と話したのですが、最近30万円〜40万円値上がりし、3階建ての住宅の場合、定価として300万円〜400万円あたりを目安としておいた方がいいかもしれません。

桜庭:サイズによっても色々変わってきたりしますよね。

石井:2~3人乗りが住宅では一般的かなと思います。設置場所に合わせて、縦に長いタイプや横に長いタイプ、正方形のタイプなど形が選べます。2階建てにつける時と、3階建てにつける時とでも、停止階数が変わるので費用が変わってきます。3人乗りで3階停止になると、大体400万近くになります。

東京タワーと桜の眺めを生かした鉄筋コンクリート造の二世帯住宅
事例提供:設計事務所アーキプレイス
アーキプレイスさんが実際にホームエレベーターを導入した過去の事例。

桜庭:ホームエレベーターというのは、どういう時に設置なさっているのでしょうか?

石井:建主さんの要望の中では、将来を考えて設置する方が多いです。例えば、今40代だとしても将来必要になるであろうからつけておきたいというケース。あとは、2世帯住宅などで2階以上に高齢者が住まわれる時ですね。昔はよく高齢者の方は1階にお住いでしたが、ホームエレベーターをつけてしまえば、居住環境の良い2階や3階以上でも高齢者の方が住むことができます。階段の上り下りをしなくても良くなり、プランニングの幅も広がりますよね。

桜庭:お客様によって、取り入れるホームエレベーターの違いはあるのですか?

石井:私たちがよく使うのは、乗り降りが楽でプランニングのしやすい横長のものです。
畳1畳分の大きさで、大体押し入れやトイレ1つぐらいのサイズ感なので、910モジュールの中でプランニングしやすくなります。実際に使っても、乗り降りする時に扉の有効幅が広く、出入りしやすいところが嬉しいですね。

桜庭:横長の方が出入りもしやすく、使い勝手がいいということですね。スペースなども考え、住宅に収まりやすいのも良い点ですね。実際に設置した場合の定期的なメンテナンスとか、電気代などはいかがでしょうか?

石井:メンテナンス費用が大体年間で、¥47000~¥60000ぐらいを想定していただければと思います。
電気代が月で大体¥500~¥700ですね。電気代は機種や使用頻度によって変わると思いますが、目安はこんな感じです。

導入する際の注意点

桜庭:エレベーターを設置する一番の利点というのはなんでしょうか?

石井:やはり利便性かと思います。将来足腰が弱ったりした場合などに困らないのはいいですよね。2階にリビングがあったとして、高齢者の来客時にも対応しやすいですし、重たい荷物の移動も楽です。不安要素がなくなり、住まい方の可能性が広がります。

近藤:2世帯でなくても終いの住処と考えてる人には、私たちからも提案したりします。
あとは、土地が狭くて、3階建て、4階建ての塔のような住宅となる時があり、その時はやっぱり提案しますね。

桜庭:エレベーターによって住居スペースが少し狭くなってしまった、などもあるのでしょうか?

近藤:そうですね。2階以上の住宅には建築法規上避難のため階段は欠かせません。ホームエレベーターをつけるとなると、縦移動のためプラスアルファのスペースが必要となり、他を圧迫することもあります。

石井:法的にホームエレベーターを設置できない、などは特にないのですが、防火の問題で竪穴区画という少し専門的で難しい事柄があります。簡単に言うと、3層吹抜けた200平米を超える住宅になると、防火の関係でホームエレベーターの出入口扉に煙シャットを設置しなければいけなくなり、費用が少し嵩みます。

桜庭:やはり細かな決まりがあるのですね。。

近藤:他にも細々したものがあります(笑)実際に設計するとなれば、その際にもちろん詳しくお話しします。

桜庭:設置はどの住宅でも不可能ではないという認識で問題ないでしょうか?
例えば、既存の住宅でホームエレベーターが欲しくなった場合は、設置できるものなのでしょうか?

石井:リフォームでも可能ですがいくつかハードルがあります。既存建物に検査済証があるかどうか、構造上床に穴を開けられるか、がポイントとなります。

近藤:建物に穴を開けてもいいのかは重要ですね。上から下までエレベーターが真っ直ぐ通る場所があり、そこを壊していいような建物の構造設計であれば設置可能です。

桜庭:なかなか想定していないと、そういう設計の住宅って無いのでは、と感じるのですが、、

近藤:そうですね。それを見越して設計しておかないとかなり難しいです。

石井:私たちも設計するときに、将来は取り付けられるように設計しておいてください、という要望もあるので、そういう場合はエレベーター設置のために床に穴を開けられるような構造にしておきます。
あと、ピットと言って一番最下層のエレベーターの床から基礎までの深さが必要なので、それが足りなければ既存の住宅での設置はさらに難しいです。予めピットの場所を深く作っておくという設計も必要です。
設置不可能でははないけれど、想定した設計をしておかないと壊して作り直さなければいので、大掛かりな工事となり、想像以上に費用がかかります。

近藤:やはり、今住んでる家をリフォームして設置したいとなると、構造的な補強も必要です。ピットやオーバーヘッドも考えなければなりません。下も掘らなければいけないし、上も突き抜けないといけない可能性もあるので、想像以上に大きな費用がかかります。新築時に将来を見越して計画しておくのがベターです。

桜庭:やはり最初から計画していないと、構造的にも費用的にも難しいということが理解できました。

石井:ちなみに、昔のエレベーターだと運転音とかも結構大きく、速度もかなり遅かったのですが、現在は速度も上がり運転音もだいぶ小さくなりました。ただ多少は音や震動が出てしまうので、計画するときは近くに寝室を設置しないように配慮しています。

桜庭:なるほど、、とても勉強になります!

住宅に音楽スタジオを設置するには?

※音楽スタジオイメージ

自宅の中に防音設備が整い、思う存分楽器の演奏などを楽しむことが出来る音楽スタジオ。
私は趣味でギターを演奏するのですが、やはり防音設備がないと近隣などどうしても気になってしまいます。楽器の演奏を趣味としている方は特に、音楽スタジオというものに憧れるのではないでしょうか?
アーキプレイスさんの過去に手がけた住宅では、お施主さまが音楽関係のお仕事をされていることで、時間を気にせずにいつでも仕事に集中できるように完全防音したスタジオを設けた事例があります。その際にかかった費用や実際の設備など詳細のお話を伺い、住まいに音楽スタジオを考えている方の参考になる情報をお届けします!

音楽スタジオの実際の設備や費用

仕事場を兼ねたシニア世代の住宅
事例提供:設計事務所アーキプレイス
アーキプレイスさんが設計を手掛けた音楽スタジオを設けた事例。

桜庭:続いて、音楽スタジオにお伺いしたいと思います!私自身もギターを弾いたりするので、こちらの事例のように、住宅に音楽スタジオがあるのはとても憧れます。

石井:こちらの事例のスタジオは、本格的なものでした。お施主さまがミュージシャンであり、家を建てる前はレンタルでスタジオを借りていたらしいです。住まいを新築するにあたり、自宅で仕事ができるように音楽スタジオを併設した住宅を計画することになりました。
こちらのお施主さまはサックスを吹かれています。比較的音が大きい楽器なので、もし中途半端な防音設備であったら、近所に迷惑をかけてしまいます。

桜庭:敷地は住宅街というか、近隣との距離は近かったりするのですか?

石井:はい、住宅街です。夜中でも仕事をしたい時があるそうで、静かな時にも近隣に音が漏れないよう、木造住宅ですが、かなり本格的なスタジオになっております。

桜庭:夜中でもサックスを普通に吹かれて問題ないということですか?

石井:問題ありません。演奏する楽器の音圧・デシベル(音の強さや大きさの数値)によって、防音度合いが変わってくるのです。

デシベルの目安

石井:デシベルの目安としては、うるさいと感じ始めるのが60デシベル以上。テレビとかで45〜65デシベル。住宅街だと日常は25〜45デシベルですね。楽器だと、ドラムが一番デシベルが大きくて、その次にサックスという感じです。
防音設備を考える際、例えば演奏で100デシベル出るとします。防音室の外で聞こえるレベルを30デシベルにしようとすると、70デシベルマイナスできる仕様の防音を行います。
実際に手掛けたこちらの住宅では、防音の専門業者も入り、70デシベルマイナスを目指しました。本格的な防音工事だと、防音と共に音質や残響時間など音響知識を持った専門業者が必要となるのです。完成後は実際に試験もして、性能を確認をします。工事費用としては450万ぐらいでしたね。

桜庭:450万円ですか!その防音室だけですよね?

近藤:そうです。15畳程の大きさの部屋を用意し、防音を施して、防音室としての有効は12畳の広さになります。本格的な防音室になると、外側の箱の内側にもう一つ箱をつくるボックスインボックスみたいな形になります。お施主さまのバンドメンバーも一緒に演奏できるようにしているので、ある程度のスペースは必要となりました。

石井:なぜボックスインボックスのようになるかというと、防音は外側の壁と内側の壁の間に、振動や音を伝えないようにするための仕掛けや距離が必要です。その間にグラスウールを詰め、高音をグラスウールで吸収しています。壁にはモルタルを塗ったりして、その重量で低音を抑えるという仕組みです。

防音設備は既存の住宅でも取り入れることが可能?

桜庭:実際に防音設備を取り入れたいとなった時、知っておくべきことなどございますか?

石井:本格的な防音だと、例えば1階に設置する場合、上階に聞こえないよう天井を2重にし、間にもグラスウールを入れないといけないため、天井高が一般の建物より必要になってきます。

近藤:仕上がりでどのくらいの天井高が欲しくて、どれくらいの部屋の大きさにしたいかを逆算して、防音室を設ける場所の広さや階高を定めます。

桜庭:天井高が必要ということは、このフロアにある他の部屋も必然と天井が高い部屋になるということですか?

近藤:場合によりますが、ここは防音室の真上の部屋(リビング)を”スキップフロア”にして少し高くしています。

石井:2階のリビングだけは、段差を設けて、他の部屋より40センチ高い計画にしました。実際に模型や写真で見てもらうとわかりやすいかもしれません。

仕事場を兼ねたシニア世代の住宅の実際の模型
防音室の天井にはかなりの厚さがあるのがわかります。

仕事場を兼ねたシニア世代の住宅
防音室の上階はスキップフロアで床が少し高くなっています。

桜庭:とてもイメージがしやすいです。もう一点気になるのが、スタジオだと窓とかも設置できるのでしょうか?

石井:本格的な防音だと、普通の窓だけでは、防音上の欠点になります。こちらのお施主さまからは、天気など外の様子を知ることができ、日差しを少しでも感じたいので窓を設置したい、という要望を受けました。もちろん大きな窓は設置できないので、普通の窓の内側に3重ガラスの窓を設置して、音が逃げないように工夫しました。
ちなみにこの防音室の入口は、スチール製の防音ドアが内側にあって、外側に木製の防音ドアがあるという構造なので音が逃げません。このぐらい厳重にしないと、70デシベルの防音性能を確保するというのは難しいです。

桜庭:防音室だと密室になるかと思うのですが、換気とかどのようにされているのでしょうか?あと、配線関係についてもどうなっているのか気になっております。

石井:換気の場合は、単純に壁に穴を開けて設置してしまうと、音は外へ逃げてしまいます。そこで「消音チャンバー」というものを設けて、そこを経由させて空気を流し、換気と給気を行います。消音チャンバーは空気を通すけど音を吸収する構造のものです。音はその中を通っていく間に吸収されていくので、空気だけが外に出ていきます。
配線については、単純に壁に穴を開けてしまうと音が逃げてしまいます。壁の内側に配線のためのスペースを設けて、コンセントを設置する部分には裏に箱状のものを設けます。一回作った壁には、音が逃げてしまう穴を開けないようにし、開けた穴は別のもので塞ぐことが基本となります。
専門的な知識や技術が必要であり、このレベルの防音室だとやはり専門家が必要ですね。

桜庭:簡単な防音だと専門家は入れなくてもいいということですか?

石井:ちょっとピアノを弾いたりアコースティックギターを練習する、とかだと壁のボードを2枚重ねにしたり、吸音材を詰めたりするだけの簡易的な防音方法となるので、専門家を入れずにできます。

桜庭:それでは、こちらのハウススタジオは、レンタルスタジオと同じ設備が施されているということでしょうか?

石井:住宅なのでそこまではいかないですが、かなり近いと思います。

親世帯を3階にした玄関を共有の二世帯住宅
事例提供:設計事務所アーキプレイス
こちらは簡易防音が施された音楽室を設けた事例。窓にはアルミサッシの内側に樹脂製の内窓をいれて二重とし、壁には楽器置き用の棚も造作。

桜庭:音楽スタジオも、新築からではなく既存の住宅に取り入れることは可能でしょうか?

石井:ある程度防音を強化するというのはできると思います。ただ、天井高や壁の厚さなど色々考えると、最初の計画の時から想定しておかないと本格的なものは難しい気がします。

近藤:あと、私たちは音響の専門家ではないので、どの程度防音性能を強化できるのか、どういう音質となるのかというのは、正確な数字では出しにくい面があります。

桜庭:本格的な音楽設備を求めると、やはり新築でゼロから設計してそこに専門業者を入れないと難しいのですね。フルリノベーションとなっても結構難しいですか?

近藤:専門業者も入れて、新築と同じようなプロセスで行えば可能だと思います。その分費用は相当かかってくると思いますが。。

桜庭:とても詳しくわかりやすくご説明いただきありがとうございます!

陶芸ができる住宅とは?

桜庭:最後に、陶芸アトリエのある住宅についてお話を伺いたいと思います。”陶芸アトリエ”の特徴はどういったものなのでしょうか?

近藤:この陶芸アトリエのある住宅では、大きな電気釜を置いたというところですね。お施主さまは実際に陶芸家で、作品を売られたりしています。陶芸のプロとして電気釜を導入した、ということです。素人が買うにはかなり大きなもので、費用がそれなりにかかります。

桜庭:電気釜のある住宅は大変珍しい気がします。陶芸家ならではの住宅ということですね。

近藤:そうですね、趣味だけでは電気釜まで設置できないと思うので、趣味を超えたものとなっていますね(笑)
設置の際に一番重要視したのが、防火と換気です。この電気釜を使っているときは約24時間、少しですが火が常に出ています。ガス併用なのです。天井や壁は、プラスターボードを2重にし、換気扇には排気能力が大きなものを設置しています。壁から釜をどれくらい離すか、なども考えて設計しました。
私たちも電気釜を設置したのは初めてだったのですが、薪ストーブに近いかなという印象を受けました。

陶芸アトリエのある住宅
事例提供:設計事務所アーキプレイス
左端に見えるのが電気釜

石井:それに、電気釜は小さいものから大きいものまで種類が様々ありますが、こちらの住宅では、かなり大きい方を設置しました。重量は420kgあったと思います。

桜庭:420kg!!相当な重量ですね!

石井:はい、2階には設置が難しい重さで、1階に設置しています。設置する場所の床はコンクリートを打ってあります。こうすることで、床の変形を気にすることなく、しっかりと支えることができます。

近藤:あと、玄関の扉も子扉付きの広いタイプで、電気釜の搬入ルートとして使えるように考えています。壊れた時にまた買い替えができなければならないので。とても特殊な住宅かと思います。

桜庭:はい、かなり特殊だなという印象を受けました。

近藤:私たちにとっては、ホームエレベーターより、防音室や陶芸アトリエの方が設計する上で気をつけることが多く、特殊だと感じます(笑)

桜庭:ちなみにですが、住宅でのアトリエの定義とは何になるんでしょうか?

石井:何かを創造したり製作したりする場所、という感じでしょうか。例えば、ここで絵を描きます!となって、その部屋は絵を描く目的の場所になればそれはアトリエでしょうね。今回取り上げられたのは陶芸アトリエですが、様々な種類のアトリエありますよね。

桜庭:家というのはプライベートな場所であり、癒しの空間であるというのが求められるとは思いますが、こちらの住宅ではアトリエ(仕事場)と住空間を分けるというのは意識なさったのですか?

石井:アトリエ併用となると、プライベートと仕事空間の切り替えはもちろん意識しております。

近藤:この家の場合は、気持ちの切り替えができるようにアトリエの入口前に吹抜けのホールを作ることにより区切りをつけています。さらにアトリエと住空間の境に床の段差を設け、床材も変えたり、など工夫を凝らしています。
様々な変化をつけることによって、気持ちの切り替えが自然に行えるようにしています。

石井:アトリエ空間はタイル貼りで、住空間はフローリングでリラックスできるなど、アトリエと住宅部分との”仕切り方”と共に”繋ぎ方”も検討していく必要がありますね。陶芸アトリエでは、電気釜から熱が出てくるので、その熱の影響で住宅が不快な空間にならないよう考えることも必要です。

桜庭:なるほど、やはり設計アイデアが詰まっているのですね。少し気になったのですが、陶芸以外で電気釜を設置することはありますか?

近藤:電気釜は他に聞いたことないですが、釜でいうとピザ釜とかでしょうか。以前お菓子作りが趣味の方がいて、キッチンに本格的なオーブンを設置したこともあります。

桜庭:趣味を住宅に反映できるのは非常に豊かだなと感じております。
ホームエレベーター、音楽スタジオ、陶芸アトリエについて非常に詳しくお答え頂きありがとうございました!

模型や資料を見せながら詳しくご説明いただきました。クライアント様との打ち合わせの際も模型や過去の事例を交えながら打ち合わせ行い、親身に家づくりを提案してくれます。

Form Follows Function(形態は機能に従う)という言葉をご存知でしょうか?これは近代建築のルイス・サリヴァンが遺した言葉。今回、アーキプレイスさんの取材を通じて、この名言が脳裏をよぎりました。
わたしたちが見ている住宅のデザインは、施主の求める機能が前提とされていて、それをいかに快適に使うか?いかに豊かに過ごすか?を、綿密に計算されています。見落としがちなディテールすらも、理由があって形づくられている。建築家の建てる家は、全てが合理的に組み上げられているデザインなのだなと、改めて実感しました。

そしてこれらの住宅設備はほんの一部。まだまだ建築家によるアイデアや仕様は沢山あります。マイホームを建てるなら、プライベートジムが欲しい!水盤が欲しい!プールが欲しい!など様々な理想を思い浮かべますよね?これからも、いろいろな視点から建築家に取材をしてきます。お楽しみに。

設計事務所アーキプレイス 首都圏を中心に全国的に、「敷地の特性」と「建主のライフスタイル」を活かし、建主さまの趣向や考えを重ね合わせながら理に叶った最善のプランで住宅を設計。デザイン・安全性・品質・温熱環境やコスト面に対して、バランスのとれた家づくり手がけています。

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