スロープの家・CUBE
愛犬のラブラドール レトリーバー2匹と暮らす市川市内に建てた愛犬家住宅。
コアとなる正方形の「CUBE」をコの字型にスロープが取り囲む形態を選択しました。屋外から室内へ、そして室内からルーフテラス(囲まれたドッグラン)へとスロープでアクセスできるプランです。犬との生活動線を考え尽くしたうえに、犬目線の設計を行いました。
モックアップ
愛犬のための屋内空間
屋内は床暖房対応の磁器タイルを張りました。表面がザラザラしているので、爪研ぎが不要になったそうです。壁仕上げの工夫として、傷つきにくく、汚れが直ぐに拭き取れるようにロシアンバーチの腰(H=2000mm)の高さで張っています。
中庭を囲んだ空間構成
外周をくるりと囲んだスロープ。その内側に居室を中庭を併設することにより、十分な採光、換気を確保しています。周囲の目線を気にすることなく生活できるコートハウス(中庭のある家)はスロープの家には最適です。
1階から屋上ドッグランへ繋がるスロープ
この家には階段がありません。1階の玄関から屋上ドッグランまで、バリアフリーに繋がるようにスロープを回廊のように配置しています。
このスロープ自体が立体的なドッグランでもあるので、雨の日でもそこそこの運動をさせることも可能です。また、外周がスロープで囲まれることになるので、室内での無駄吠えの音が外に漏れにくいというメリットがあります。
このことは周囲からの騒音からも守られているということでもありますので、落ち着いた環境で愛犬たちものびのびと生活できる環境が形成できます。また、長いスロープはギャラリーとして使用できるように、ピクチャーレールが付けられています。
外観
外部から直接入ることができる愛犬たち専用のバスルームを設けました。外で泥だらけになった時もこのシャワールームを経由して、綺麗にしてから部屋に入れることができます。滑りにくく、粗相時の汚れや水に強く、傷に強い床材として、屋外はコンクリート刷毛引き仕上げと磁器タイルで構成されています。