ARCHITECT

エグゼクティブを刺激する、アウトドアリビングという住まい

数多のラグジュアリー邸宅を生み出し続ける「APOLLO Architects & Associates」の黒崎氏へ、2回目となるインタビューをさせて頂きました。氏が手掛ける設計は、ミニマムかつラグジュアリー。そのクライアントもまた著名人をはじめ、エグゼクティブが多いとのこと。ラグジュアリーという唯一無二の価値を提示出来るのは黒崎氏をおいて他にないのではなかろうか。
そんな氏が提唱する、新しい住まいの形があります。それは”アウトドアリビング”。従来、リビングとは独立した内側の空間を指します。しかしアウトドアリビングとは、庭・バルコニーやルーフトップ(屋上)など、外の環境をリビングとして使うということなのです。
氏の手掛ける新作「ESPRIT(エスプリ)」は、まさにアウトドアリビングが特長的な邸宅。なんと、ルーフトップにリビング・ダイニング・キッチンという機能を持ち合わせ、さらにソファ・ダイニングテーブルやパーゴラ(日陰棚)が備わっています。このアウトドアリビングでは、ゲストを招いてのパーティーやおもてなしが可能なのです。
このようなアウトプットが出来るのは、まさにラグジュアリーを知り尽くし、クライアントを理解しているからこそ。今回、氏が手がけたラグジュアリーライフスタイルとアウトドアリビングはどういう接点があるのか?また、新作ESPRITの設計意図についても語って頂きました。

APOLLO Architects & Associates 代表 黒崎 敏

東京都港区南青山に位置する建築設計事務所。2000年に設立以来、戸建や集合住宅、別荘、ラグジュアリーホテルを中心にコンドミニアム、ブランデッドレジデンス、サービス付レジデンス、オーベルジュ型旅館など国内外で設計した建物は200を超え、世界中で多数の受賞歴を誇る。

「ラグジュアリー」と「アウトドア」の繋がりとは

私たちは基本的に、住宅はプライベートな空間だという認識を持っており、多くの人はプライバシーが守られたリラックスできる空間を住宅に求めていると思います。
しかし「時代の移行とともにその考え方は変化してきている」と黒崎氏は語ります。前回のインタビューでも、「自宅はプライベートの時間を過ごすだけでなく、人々が交流するプラットフォームとして機能するパブリック性こそが新しい住宅の形である」と述べ、その新しい住宅の形が反映されたのが、今回完成したESPRITなのです。

住まいの中で人が集まる中心はリビングでしたが、徐々にダイニングへと移行し始めていると言います。食事や料理をするという空間だけでなく、ゲストを招いてパーティーをしたり、リモートワークをしたり、趣味をしたりという多目的な空間になってきているそうです。
さらに近年、新型コロナウイルスの蔓延やリモートワークの定着化によって、アウトドアでの生活が重要視されてきているのです。ESPRITのように、ルーフトップにキッチンとダイニングスペースを設けることにより、自然と人が集まれる豊かな空間を生み出すことができるのです。

古くから人間は自然環境と密接に関わりながら暮らしていましたが、現代の住宅では、生活と自然環境が分離されている傾向にあります。そうなってしまうと、本質的な豊かさを得ることは難しいのです。
「人間の一部に自然環境があり、人間と自然環境は同じであると捉えることがラグジュアリアスな生活である。そのような考え方を持って生きることが、物質やお金では買えない最上級の価値である」と黒崎氏は語ります。
エクステリアやインテリアの区分けをせず、インドアとアウトドアの関係性を上手に切り結びながら生活していくことで、家というものが改めて豊かに感じることができるのです。

インタビュー動画

インタビューでは、ESPRITの設計意図からアウトドアとラグジュアリーの本質について黒崎氏にお話頂きました。さらに、「ニューリッチ」の人々の生活について興味深いお話もお届けしています。
今回も、まだ0LDKでしか語られていない言葉を沢山いただきました。建築業界トップクラスの一人である黒崎氏だからこそ語れる内容をお楽しみください。

APOLLO Architects & Associates 新築や別荘、ホテルなどの商業施設など幅広い分野で活動。東京を拠点とし、国内・国外共に数多くの地域で作品を生み出しいている。

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