Slow Life
ここは鹿児島県『桜島』現場通いには、毎回フェリーのお世話になった。計画地は、北側眼下には鹿児島湾が約180°のパノラマで広がる。対岸の山頂には真っ白な風力発電所の風車が見え、西寄りには鹿児島市内が一望することができる。敷地の南側には、桜島のシンボル御岳(標高1117m)の緑豊かな森が広がり荒々しくも力強い自然を身近に感じられる場所にこの住宅は計画された。
生活のリズムを生み出す配置計画
浴室・洗面・トイレをコア内に配置することで、8の字ラインの回遊性を生みだし各居室へのアプローチに変化を持たせ、空間に連続性を与えながら、家族生活にリズムを創りだす。
「桜島」の借景を背景に
断面計画では、基準フロアーレベルをGLから900mm高くし火山灰の跳ね上げと、眺望の取り込みの仕掛けとなり浮遊感のあるファサードが御岳(桜島)とコラボし一枚の風景になることを願った。
自然と共存する住まい
この、固有な環境の中で自然と共生する家族(人)の住まいを計画できたことを心から嬉しく思う。