• GENRE
    CUSTOM HOME
  • TYPE
    TIMBER FRAMEWORK METHOD
  • DESIGN IMAGE
    MODERN / NATURAL
  • EXTERIOR
    METAL / WOOD

INFORMATION

PRICE
総建築費 3000万円台
坪単価 74万円
SCALE
敷地面積 245.94㎡
建築面積 81.07㎡
延床面積 133㎡
PLACE
福岡県
METHOD
木造軸組工法
DETAIL
借景・環境シミュレーション・造作家具・擁壁
COMPANY
H2DO一級建築士事務所
新築住宅 Oct.05.2021

北側の自然豊かな眺望を借景とした家

敷地は丘陵地の高台にある住宅地で、南と東側に接道があります。敷地は2階レベルまで上がれば、北側に向けて豊かな眺望を望むことができる土地でした。そこで住宅の2階レベルをリビングとして、メインの開口部を北側に設置して、豊かな自然の山々を借景として取り入れるコンセプトとしました。西側と北側は隣地になっており、特に北側はメインの開口部がある為、極力南の道路側にセットバックする配置としました。北側に設けたメインの開口部からは間接光のようなやさしい光が、室内に拡がります。そして自然豊かな山脈の風景を眺めることのできる、心地よく落ち着いた空間となりました。

リビングからの眺め

2階のLDKと寝室で31畳の一体空間となります。天井は南側に向かって上がっており、最高高さは3.3mで広がりを感じることができます。天井仕上げは施主の思い入れのある小国杉として、床のナラ無垢材と合わせて、木の心地良い空間となっています。LDKと寝室の間には上部に梁が通っており、梁に鴨居加工をして、引戸で仕切ることができるようになっています。

環境シミュレーション

キタムキノイエでは北側借景のために、メインの開口部を北側に持ってくることが決まっていました。その上で如何に室内環境を良くすることができるかを、環境シミュレーションソフトをつかって検討しました。設計にて窓の大きさや位置、仕様(断熱か遮熱)などを変更して、シミュレーションで数値を確認しながら、設計とシミュレーションを繰り返し行いました。シミュレーションの結果、北側のメイン開口部は、熱を室内に取り入れる断熱ガラスとしました。南側には冬季は日射を取入れ、夏季に日射が入りにくいハイサイドライトを設け、夏季は煙突効果による排熱換気用窓としました。

オーダーキッチンと造作家具

キッチンはオーダーで、シンプルなステンレスをベースにダイニング側にアクセント面材を貼りました。キッチン後部には造作家具を設けて、冷蔵庫や食器棚、キッチン家電を収納デッキるようにしました。ダイニングの横にも建物を外側に凸状にして、室内側の凹に棚を設置して、本棚やディスプレイ棚としました。施主が震災を経験しており、置き家具を起きたくないという要望があったため、造作家具で建物と一体として計画しました。その結果、シンプルで統一感のある空間となりました。

玄関・和室・シンボルツリー

玄関からは北側の庭まで視線が抜けるように、FIX窓を設けました。FIX窓のフレームを四方とも隠すことで、連続性の高い空間となります。そしてFIX窓の奥には、シンボルツリーを植えました。玄関と庭のつながりを高めるために、階段もスケルトン階段としました。玄関横には和室があり、沖縄にルーツのある奥様のご希望で壁に月桃紙、床を琉球畳としました。

在来浴室・ユーティリティスペース

浴室は広めで据置の浴槽をご希望されたため、在来工法の浴室としました。床はタイル仕上げで、壁と天井はシンプルに防水塗装としました。浴室横のユーティリティスペースには、造作家具で衣類等の収納や洗面台をつくりました。洗面カウンターは幅を広くして、簡単な作業ができるようにしました。2階のトイレの横にも洗面スペースを設けて、奥さんがお化粧をできるようにしました。

風景を切り取るバルコニー

借景を室内に取り込むために、敷地内における建物の位置や高さももちろん大切ですが、最後に風景を切り取る調整はバルコニーで行います。庇の出や袖壁の設置、手摺の高さを調整して、雑多なものが見えないように調整することで、心地良い風景を室内に取り込むことができます。なお、バルコニーは奥行きが1間で11畳の広さがあり、お茶を飲んだりハンモックでくつろぐこともできます。室内の31畳の空間にバルコニーの11畳で、42畳の広がりある空間になっています。

住宅の自由な可能性を広げる設計とシミュレーション

夜景遠景を撮っていたときに、この住宅がいえのあり方の可能性を広げていると感じました。写真からは、都市部の住宅街でありながら、キタムキノイエのみが明るく光っています。北側に自然豊かな眺望がありながらも、いえは南側にメイン開口部を設けるもの。という常識からこのような周辺状況になっています。もちろん南側に向けることは悪いことではないのですが、敷地状況によっては常識から外れて、自由にいえづくりを楽しむことも重要だと思いました。そして提案の際に、環境シミュレーションを繰り返し、住宅性能を数値で説明できたことは、クライアントの理解を得るのにとても役立ちました。

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H2DO一級建築士事務所

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