ローカルでのモダンスタイル。路地のあるコートハウス
愛媛県にある新築の計画。2世帯のためのコートハウスです。敷地は住宅街にあり、この住宅の3面は道路に面しています。なので、道路から見る3面の見え方、トータルのバランスを考えながら設計しました。コンクリートの壁を全面に出しているため、重厚的な印象になりがちですが、外壁を浮かせた設計にすることで重厚な外観を和らげています。
外観
周辺では車通りが多いことから、この大きな外壁は防音の役割が備わっています。その道路に面した防音壁と建物の間に路地のような遊びの空間を作り、より遊び心を持つ余裕のある空間構成となります。
リビング空間
リビングの天井は高く、一面ガラスとした壁から光が大きく差し込んできます。外壁で外からの視線が遮られているためにプライバシーは守られており、リビングからは視線が抜ける開放的な空間としています。外部からの音も防音壁により遮られているため、静かでリラックスできる空間となりました。
階段まわり
2階への動線。2階廊下の西面の壁にガラスを埋め込みました。そのガラスに自然光が差し込み、内部に幻想的な光の演出が生み出されます。
ゲストルームとなる和室
和室は、この住宅ではゲストルームとして利用されています。8畳程のゆったりとしたスペースです。
夜景
夜間は照明の演出がより際立ち、リビングと庭の関係を非常にわかりやすく反映しています。
[Photo : Kei Sugino]