葉山の家
クライアント夫婦2人と、奥様側の母とご主人様側の父の住まいが一緒になった3層からなる住宅計画。
1階にはご主人が営むクリニックがあり、その通路や駐車場を覆うように建物のヴォリュームを上に積み上げた。ご主人はウィンドサーフィンが趣味であり、海の近くに家を建てることった。クライアント夫婦にとっては別荘のような住宅である。
葉山の海をイメージした外観
レンガタイルを特注し、そのタイルで外壁を構成した。葉山の海をイメージした家がクライアントの要望であり、青に近いレンガタイルを使用している。これは、コバルトの粉を粘土に擦り込んで焼くと青く発色するという性質を利用した、特注ならではの素材となる。無機質な材料で作られた素材なので、経年劣化がなく長く住める家となる。
アプローチ
レンガタイルの印象が大きい外観だが、それに加えて温熱環境や景観を考え、不必要に窓は設けないことを目指している。また、海に近い敷地の関係で、海風も考慮し窓の配置を考えている。
明暗を作り演出
窓を最小限にすることにより、はっきりと明暗を作り出すことができ、光の効果を利用する。通路は比較的暗めとし、LDKの明るい空間へと誘導してくれるように演出している。光の効果を利用している。
海が望めるLDK空間
海の見える方面に開口を向けている。そこから光が差し込み、日中は光が行き届いた明るい空間となる。海を見ながら料理をできるよう、キッチンの位置も考えて設計した。
テラス
テラスからも海を望むことができる。日当たりがいいので、施主は家庭菜園もしているという。敷地の特性を生かした、長年の生活をのぞめる住まいとなった。