ずれが軒を生むコンクリート打ち放しの家
  • GENRE
    CUSTOM HOME
  • TYPE
    RC
  • DESIGN IMAGE
    MODERN
  • EXTERIOR
    CONCRETE

INFORMATION

PRICE
総建築費 非公開
坪単価 非公開
SCALE
敷地面積 211㎡
建築面積 84㎡
延床面積 140㎡
PLACE
大阪府
METHOD
鉄筋コンクリート工法
DETAIL
撮影 : 川元斉
COMPANY
一級建築士事務所アトリエm
新築住宅 Apr.28.2023

ずれが軒を生むコンクリート打ち放しの家

敷地は町工場が混在する住宅地である。駅が近い事もあり、周りには小売店舗も多い。私の育った街からも近く、職住が入り混じる街並みは自らの原風景でもある。隣地の銭湯が僅かながら下町の風情を残す。
クライアントからの要望は内外ともRC打放しの家(打ちっぱなし)。長所、短所をよく話し合った結果、北側は断熱材と仕上げを施し、南側の主たる空間は内部も打放しとした。”設計を楽しんでほしい”というメッセージも頂き、意気に感じて設計に取りかかった。

中庭と繋がる空間

現在の庭の部分に旧住居があった為、庭と家が入れ替わる形での計画となった。必然的に大きな余白が生まれる事になる。1階のリビング・ダイニングは新たな庭との繋がりを重視した。加えて、南側には近隣の視線を気にせずとも良い開口を確保するため、壁に囲まれたアウトドアリビングを置く。向かい合わせになるキッチンに立てば、中庭の木々が常に目に映るよう考えた。

2階

2階は、西側の箱に寝室、東側の筒に和室、それらを結ぶ北側に水周り、動線部を配した。寝室は光を取り込みすぎないよう配慮し、反対に和室は筒の奥深くまで光が届くよう、最高部まで開口を求めた。その上で身長程の独立壁を設け、視線を遮る役割を与える。その壁が精神的な安心感と、強い影、鮮烈な光をもたらす事を期待したのだ。

造形に拘る

庭、アウトドアリビング、アプローチ等の外部と、内部の空間は、躯体のずれが生む中間領域によって結びつけられている。便宜的な庇などは設けず、躯体によってである事にこだわった。RC壁式構造の構造体を、美しさへ高めるのは”贅肉の無い造形”。取り除けるものは徹底的に排除する。その姿勢において妥協しない事を課した。それが品のある建築に繋がると考えての事である。

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一級建築士事務所アトリエm

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