家づくりでこだわりを実現するには?
夫婦と子供のための住宅で、市道沿いの日当たりの良い角地に計画された。既に高台であった計画地ですが、さらに1階を玄関から1.8m上げることで、住宅全体にプライバシー・明るさ・景色を良さを生み出している。我々は設計監理全般に加えて、山梨県内の工務店探し、工事契約や住宅ローン面でのアドバイスなど付随する内容もサポートし、家づくりを行った。ここではデザインに話題を絞ってご紹介。
のこぎり屋根
のこぎり屋根により個室に朝日と風の抜けを生み出せる半面、いわゆる「谷」が雪の溜まりどころになって水漏れの原因になる可能性を排除する必要があった。ここではクライアント・工務店・設計者の現場協議によって施工方法・メンテナンス方法を共有し、印象的なのこぎり屋根が実現。
R形状の扉
上部がR形状になった扉は、日本でもメーカー品も出ていますが、ここではイタリアから輸入した扉と扉枠を設計事務所が仕入れ、工務店による窓の加工を加えて設置された。また、R形状の玄関扉に合せたデザインのR形状の庇は、軽量鉄骨により特注制作。
色彩の統一
この家で採用されている扉にメーカー品は無く、全てオリジナル制作で無塗装の状態で取り付けられた。同様に無塗装だった窓枠や造り付け家具、無垢のフローリングと共に、現場で塗装実験が重ねられた。木は樹種などによって色の載り方が異なるので、現場での調整が欠かせない。また、クライアント所望の家具との色彩を統一するため、工事現場に家具を持ち込んでの調整も行われて色彩が統一されている。
段差
みんなが心地よく距離をとって過ごせるよう、段差を取り入れたデザインを採用。リビングと書斎、玄関とテラス、が半階分の距離をとって共存している。