大きな吹抜と螺旋階段のある家
山梨県最大の温泉郷、石和温泉の温泉を楽しむための別荘として計画が始まりました。都心にお住まいのご家族が、のんびり過ごすことができるゆったりとした住まいです。立地は石和温泉郷の中央を流れる「近津用水」とそれに沿ったさくら温泉通りに面した美しい場所です。計画中にリモートワークが進んだため、週末に訪れる別荘としてではなく、頻繁に訪れるセカンドハウスとして見直し、大きな吹抜や螺旋階段のある、ゆとりのある空間をつくりました。浴室は天然温泉を楽しめるよう、坪庭に大きく開いて露天風呂気分を味わえます。ご家族は、温泉だけでなく、広い庭では家庭菜園をつくったり、川辺の遊歩道を散策したり、田舎暮らしを満喫しています。
螺旋階段を中心に据えたLDK
LDKには大きな吹抜を設け、南側は上下連窓の大きな窓を配置しました。中央に螺旋階段を設け、そのまわりにリビング・ダイニング・キッチンを配置して通路を極力減らしています。各室や水回りも全てこの吹抜空間に面することにより、省スペースながらゆとりのある住まいをつくっています。2階には壁一面を大きな本棚を設け、その部分をライブラリと呼んでいます。リビングとは別の、もう一つのくつろげる場所として位置づけています。
天然温泉の浴室
この住宅には石和温泉の源泉が入っています。浴室は温泉気分が味わえるよう、温泉施設のような天然石の吐水口を設け、また坪庭を設けて開口部は大きなフルオープン窓としました。窓を開ければ露天風呂のような気分でくつろぐことが出来ます。
豊かな自然環境を取り込む
建設地は、石和温泉郷の中央を流れる「近津用水」とそれに沿ったさくら温泉通りに面した美しい場所で、背後には山が迫り緑豊かな場所です。周囲には風情のある温泉旅館や整備された公園など美しい周辺環境を取り込むことを意識して開口部を配置しています。