非日常を感じる2世帯住宅
閑静な住宅地に建つ2世帯のための住宅です。 玄関独立型の2世帯住宅ではなく、一つ屋根の下に二つの家族が適度な距離を持って暮らす、そんな住宅をイメージしました。
吹き抜けるリビング
エントランスを入ると、吹き抜けのある大きなリビングとなっており、中庭に面した幅約5m×高さ約6mの大開口によって、外部空間を室内に引き込みます。 リビングからは、シアタールーム、和室、ダイニングキッチンへと、ひとつながりに空間が連続していきます。リビングと他の室に、40cmの段差を設けることで、より空間的な拡がりを感じられるよう工夫しています。
家族との程良い距離感を生み出す
階段を登ると、吹抜け越しに子世帯のリビングとなっており、プライバシーをある程度確保しながらも、声や気配を感じ合える距離感となっています。
素材と照明
室内の壁は、抑えの効いたグレーの珪藻土で仕上げ、しっとりとした深みのある空間を作りだしています。 床、壁を比較的暗い色味としたことで、間接照明やペンダントなど、大変印象的な照明効果を得ることができたのではないでしょうか。
非日常を感じる設え
無彩色の床、壁に対して、天井を木製ルーバーとすることで、重厚感と奥行き感を作りだすとともに、内部空間の印象に温かみをもたせています。