中庭とルーフテラスを持つ2世帯コートハウス
敷地は京都府の住宅街にあり、2世帯で計7人のための新築住宅計画です。この住宅は中庭を囲んだロの字型の計画とし、外側に開かず内側に開いているようなプライバシーが十分に守られたコートハウスとなりました。2世帯住宅というところもあり、親世帯と子世帯それぞれのプライバシーにも考慮しながら計画していきました。
外観
本実型枠を使用し、外観のコンクリートを表現しています。コンクリートの壁を外観とすると、どうしても重い印象となってしまう為、工夫を施しました。ただ外壁に窓を設けるのではなく、UV接着剤を用いてコンクリートの中にガラスを直接はめ込み、より印象的な外観としました。日本では見られない技法で、弊社ならではの設計となっています。
中庭
中庭を白で構成したことで、光の反射で内部の各部屋に光が行き届きます。その結果、日中は自然光により非常に明るい内部空間が完成します。
玄関
この住宅では、玄関周りが大空間として広がります。1階は親世帯、玄関から階段を上がると子世帯の空間とし、この玄関で2世帯のための区切りとしています。ハイサイドライトから差し込む光は、時間帯によって違った顔を見せるので、愉しめる要素となっています。
内観
玄関から階段を上がると子世帯のスペースとなります。リビングの家具はarflex(アルフレックス)で統一し、空間をまとめ上げています。天井一部にガラスを張り、常に東側の空を見通すことができる。
また、家事動線として収納を所々に設けているので、散らからずに整えやすい空間として仕上げいます。
テラス
3階のテラスでは、バーベキューコーナーとして利用できます。近隣の関係で壁を高くし、空を眺望としたプライバシーなテラスとして機能しています。
夕景
夜間はライティングでの演出が愉しめる住まいとなっています。内部からの光が漏れ、日中とは違った印象的な佇まいへと変貌していきます。
[Photo : Tomoki Hahakura]