富士山を見る家
いつでも富士山を感じるように家に住めたら。
昔、富士山に登れない人たちは、富士山を見ながら登れる山を開き、その山を登ることで富士山を感じていました。
この家のふたつの屋上とふたつのバルコニーには、いろいろな植物を載せて、外壁には蔦や苔を絡ませながら、階段でつながっています。
毎日富士山には登れないけれど、富士山を見ながら少しだけこの階段を登ることができたなら、いつでも富士山を感じることができそうです。
2階を持ち上げる
通常の二階建てでは周辺の建物と高さが並んでしまうので、LDKを周りの建物より0.5階分高くし、大きな開口部からいつでも富士山が眺められるようにしました。2階を高くしたことで出来た空間を子供部屋や、ロフト収納に活用しました。
広いバルコニー
LDKをより広く見せる為にバルコニーとLDKの床を同素材としました。バルコニーは和室のバルコニーと階段で繋がり、そのまま屋上に上がることができます。屋上は屋外キッチンを備えているので、夏場にはプールを広げたりバーベキューを行ったり、家庭菜園やガーデニングを楽しめる空間になっています。屋上階段は建物が周りより高いこともあり、花火を見ることもできます。
絡み合う階段の立体構成
細長いボリュームを3分割し、両端はシンプルに部屋を配置しました。中央部分には屋内と屋外の階段が絡み合うように縦動線をデザインしました。