2+1+2
敷地は市街地の変形地で高台に建つ2階建ての戸建て住宅です。敷地の眼下にはきれいに区画整理された街並みが広がるのと対照的に、昔ながらの狭い路地が複雑に入り組んでいます。
前面道路から坂をのぼるようにアプローチへと進み、建物を一辺が傾いた台形とすることで、車の出し入れができるスペースを確保しつつ、建物内部からの眺望が望めるような配置計画を進めていきました。
浮遊するボリューム
擁壁のある崖地ということもあり、擁壁から基礎までの距離をとり、上物をキャンチレバーでせり出すことで、擁壁への負担を低減することができ、浮遊感のあるボリュームがうまれました。
インナーテラス
計画の中で、有効に眼下の眺望、光と風を手に入れるために、インナーテラスを介して内部と外部の関係性を築きました。ロ型のせり出したボリュームのインナーテラスが象徴的な外観をつくりだし、特別な中間領域となる空間へとなりました。
アイランドキッチンを中心としたLDK空間
アイランドキッチンを室の中心に配置したLDKは、背もたれのあるオリジナルのキッチンをつくり、テラスからダイニング、スキップしたリビングの軽やかな関係性が住み手に心地よい空間の楽しさを与えてくれます。
それぞれのシーン
美しい景色を眺めながら料理を楽しんだり、印象的なインナーテラスでくつろいだり、と生活を楽しむためのシーンが詰まった住まいとなりました。