間の家 -awai-
まちを取り込む様なボリューム構成をとった19坪の中庭のある小さな住宅です。まちと建築と人の「間」にある様は優しい雰囲気を内外に及ぼし、様々なものを許容し、まちや建築や人に対して関係性としての深度を生み出します。
中庭から内部に光を取り込む
小さな中庭からは刻々と変化する光を取り込むことができ内部空間を彩ります。木やガルバリウムなどの自然素材や工業製品をプロポーションを検討しながら組み合わせることで、その場所の環境に呼応し深みの増していく住宅を目指しました。
機能性にも優れ、快適な暮らしを実現
パッシブデザインを検討し、シミュレーションを通じて優れた温熱環境、省エネ、採光、通風にも配慮したコンパクトな住宅です。
環境に呼応する
まちの景観や周囲の建物との視覚的なつながりを持つことで、まちとの一体感や関係性を生み出していきます。お施主様が住宅を「買う」という考え方ではなく「生み出す」という感覚をお持ちであった事によって、場所のコンテクストをシンプルに捉え設計に反映する事ができました。 どうしても住宅という用途上、希望要望、夢があります。 それらを少しだけ「緩める」ことで場所や環境から様々な恩恵を享受できる気がします。(性能を落とすという意味ではありません) 敷地境界線の中だけで全てを完結するのではなく、その外側もっての事です。 それが体現できた住宅として着地できました。