家族が思い思いに集う空間
LDKと2ndリビングあわせて150平方メートルものリッチな空間を実現した、マンションのリノベーションです。
「にぎやかなLDK」と「くつろぎのリビング」、「朝日を浴びるLDK」と「暖炉を眺める静けさのリビング」を、設計に際して、ふたつの空間をそのように対比させながら構成していきました。
ふたつの空間は、視線のつながりを保ちながらも様々なシーンに対応できるようにつくられています。ただ広いリビングで〈団欒〉するというわけではなく、それぞれがしたいことによって居場所を変え、それぞれの時間を過ごしつつ、しかし家族として集うことのできる空間をめざしました。
スタディーテーブルがつなぐふたつの空間
LDKはアクティブな空間で明るいイメージ/2ndリビングはゆったりくつろぐ大人の静かな空間で夜のしっとりとしたイメージ。そしてその間には、大きな空豆型のスタディーテーブルがあります。家の中心にあるこの大きなテーブルでは、家族それぞれが勉強をしたり、読書をしたり、ネットサーフィンをしたり、子供たちのためにミシンを使ったり──と、いろいろなことができます。
多様に楽しめる空間
テーブルは二段仕立てになっています。上の面には大きなグリーンを置いて、森の中で勉強しているような雰囲気にしても面白いと思います。足元にはちょっとした書類を収納できる家具もあり、重宝するでしょう。
主寝室と書斎コーナー
主寝室と書斎コーナーは、ちょうどよい高さの間仕切りで区切られています。書斎コーナーには、鞄や外出着などを一時的に収納できる機能と、ひとり静かに読書がしたいときのためのデスクがあります。突き板を貼ってデザインした間仕切りにより、「収納部屋」ではなく、おしゃれな魅せるクロゼットとして活用できます。