「material」や「texture」を吟味し、シンクロさせていった結果生まれた随一のインテリア。
天然の石を特殊技術を用いて薄くスライスした建材を要所に使用し、デザインに深みと高級感を付加した。
LDKの一角に鎮座する1m×3.4mのアイランドキッチンが空間のスケール感を混乱させる。
スカイツリーの夜景を見渡す事の出来る9Fのテラスは、都心の中のプライベートオアシスになる。
リノベーションによってプライベートラグジュアリーを獲得したLDK
クライアントが所有するビルの9Fワンフロアを、プライベートラグジュアリーにリノベーションした。LDKの平面形はシンプルな四角形ながら、使用建材のマテリアルを吟味する事によって、個性豊かな空間を演出。床は大判のタイル(600角)を使用、天井はウォールナットを貼った空間の骨格に、天然の石を特殊技術を用いて薄くスライスした建材(シルバーギャラクシー)を多用する事で唯一無二の空間に仕上げた。
1m×3.4mのアイランドキッチン
キッチンと食器棚の天板には、クライアントの希望である大理石(アラベスカート)を大胆に使用。加熱機器類は、バーベキューグリル、IHクッキングヒーター、ハイカロリーバーナー、ビルトインスチームオーブン、を完備し、全てガゲナウで統一した。意匠デザインは慎重に吟味した結果、床から7cm浮かせるデザインとし、床タイルの海の中に黒く四角い島が浮いているように見えるデザインとした。
吟味したテクスチャーを使用したエントランス
エントランスは壁と天井が塗装の白をベースにしたシンプルな空間の中に、LDKで多用した天然の石を特殊技術を用いて薄くスライスした建材(シルバーギャラクシー)をシューズボックスに使用する事で、コントラストを生み出した。下足範囲は、一般的には上足範囲で使用するウォールナットフローリングを選択する事で、用途を限定しない多用途な豊かさを作り出した。シルバーに塗られた内部ドアが空間のオリジナリティを一層高いレベルへと引き上げている。
リゾート感を獲得したバスタイム
サニタリーは清潔感あふれる白基調の空間の中に、木製の洗面台が浮遊しているような意匠デザインとした。その上部には、扉に鏡を貼った吊り収納を配置し、扉内部には大容量の収納を完備している。バスルームは、床壁天井を白い大判のタイルで統一した清潔感あふれる空間とし、ブラックのシャワーがインテリアの主役となるよう配慮されている。
スカイツリーを眺めるプライベートテラス
クライアントの所有する自社ビルゆえに、外壁に設置されているサッシの交換を可能にした。リビングとテラス、ダイニングとテラス、を連続させる趣旨で、それぞれ3本引きのサッシを設計。サッシを開け放すと内部と外部がシームレスに連続し、ビルの9Fという立地条件もかけ合わさり、天空のプライベートテラスが出現する。ライトアップされたスカイツリーが、空間のラグジュアリティーを一層高める。